Secret Port4~シークレットポート~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port4~シークレットポート~

そのころ湊は今の自分が置かれている状況を整理し始めていた。

 

えーっと確かみんなと話しながら土手に向かって行って、あーそうだ黒い車に乗ったお姉さんに話しかけられたんだった。

車が左から通ってきて、俺の少し前で止まったんだっけ?で運転席の窓が開いて、地図出しながら道聞かれたんだった。

すごいきれいな人だなーって思ってたら、後ろから急に何かをかぶせられて、たぶん車に引きずり込まれて、で今ここにいると。

でも姉ちゃんだったらこの状況の音だけでもわかるはずだから、俺が犯人と話せればって思ったんだけど、この状況じゃなぁ。

今、湊の置かれている状況はThe誘拐といった状況だ。

椅子の足に足を縛られ、手は後ろで固定、口にはガムテープ、目には目隠しこれを誘拐と呼ばずに何と呼ぶ。っていうかテレビとかで見てても思うんだけど、もし鼻が詰まってたら、普通に窒息してるからね、この人たち殺人犯になり得るからね、とツッコめるぐらいには湊は精神的な余裕が生まれている。

もちろんこの状態になるまでに抵抗しようと思えばできる余地はいくらでもあった。

でも自分の現在地がわかっていない以上自分の力だけでは逃げ切ることは不可能に近い。

だったらあいつらが助けに来るのを待ったほうが、可能性は高い。

とりあえずこの人たちと話せるように動いてみるか。

でも何か大切なことを見逃している気がするんだよなー。

湊は何か話したそうに口をもごもご動かし始めた。

男 「何か言いたそうだな。話だけでもできるようにしてやるか。お前にも関係のあることだしな。おい口のガムテープだけ取ってやれ。」

男は女に呼びかけた。

女 「わかったよ。ったく人使い荒いんだから」

女は湊の口のガムテープを取った。

男 「さぁ、言いたいことがあるんだったらどうぞ」

男の口調には何か余裕を感じる。

湊 「あのーなんで僕はここにつれてこられたんですか?」

湊は自分の立場を考え、下手から出る。

男 「お前の親父がよーく知っているはずだ。そうかお前は親父が何をしてきたか知らないのか。まぁ親父が条件をのめばいやでも知ることになる。お前は自分が帰れることを祈るんだな。」

湊の父親は普通の会社員だ。人に恨みを買うような人ではないし、湊は疑問で頭がいっぱいになった。湊はメンバーに状況を伝えるためにさらに話し続ける。

湊 「なんで姉ちゃんもいるのに、僕が誘拐されたんですか?」

男 「は?何を言っている。お前は一人っ子だろ。誘拐されて頭でもおかしくなったか?」

湊の頭にさらに疑問が募る。

姉ちゃんのことは知らないのか?家族についてはちゃんと知らべてるだろうし、何かおかしいな。

湊は自分で交渉をするために、少しの間考え始めた。

 

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