Secret Port12 ~シークレットポート~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port12 ~シークレットポート~

残り600秒

一方、監禁されている湊は残りの時間が減っていく中で自分にできることを考えていたのだが・・・

『うーん今の俺にできる事なんてこれ以上あるのか?

これ以上監禁を緩める交渉をするのはすごくリスクが高いしな。

できるかどうかもわからない交渉をして警戒レベルを引き上げるくらいだったら、ここでは何もせずに、あいつらがどうやって助けに来るかを考えて、そっちに合わせに行ったほうがいい気がする。

もし俺が助けに行くとしたらどうやって助けようか?

犯人が2人なのはわかっているから、突入はするだろう。

でも犯人が2人なのは人数で対応するとして、武器はどうする?

犯人が拳銃を持っていたら数の利なんて吹き飛ぶ。

1人やっつけたとしても俺がここにいる限り、俺さえ押さえておけばそれ以上できることはないな。

んー、そしたら犯人を俺から引き離すのはマストだろ。

その役をやるのは、颯か。

運動神経がいいあいつだったら1人だったらどうにでもなる気がする。

ひきつけておけばいいだけだからな。そうなると、もう1人を引き離すには・・・』

湊は後ろをちらっと見てドアを確認する。

『ドアの数は前に1つと後ろに1つか。

もう1人は別のドアのほうに引き離すかな?

いや違うなそうなると俺をここから解放するために入ってこれなくなるから1つのドアで2人か。

ふー、1つのドアに2人をひきつけるには・・・

時間差か!

まず一人をひきつけておいて、その1人は奇襲で抑える。

戻ってこないその一人を確認するためにドアへ向かったところで逆から俺を開放してそのまま逃げる。

うん。たぶんこれであってる。』

湊が考えている通り作戦については概ねあっている。ただ唯一決定的に違うところがあった。

『となると、姉ちゃんが車で待機して、指示を出すだろ。

だから4人は2人と2人に分けることになるから、バランスをとるためには亮と彩羽、颯と有紗に分かれるのか。

俺の見ている景色は送れてるはずだから、前のドアに颯たちで後ろのドアに亮たちだな』

湊はドアまでの距離が前のドアまでのほうが離れていることから、前のドアにおとりとなる颯たちが来ると判断した。

ここまでの考え方はあっている。

亮の作戦と決定的に違ったのはペアの組み方だ。そしてその決定的な違いは置かれている状況によって生まれた。

亮は外の様子がわかっているために車までの距離がより近い後ろのドアのほうに女子2人を配置した。

危険の少ない湊を助けるという役目を任せるとともに、脱出の際に車までの距離が近いほうに配置することによって足りない走力を補うという狙いがある。

それに対して湊は自分が今工場にいるということはわかっても、外の様子まではわかっていない。そうなると力を平均的にしたほうが、脱出の成功率は高くなると判断した。

とはいえ、作戦はほとんど当たっている。そしてこの2人のシンクロ率が脱出の成功率におおきな変化をもたらすことになる。

次の話

 

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