Secret Port16 ~シークレットポート~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port16 ~シークレットポート~

男  「おい!どうなってんだよ!」

 
男が怒号を上げる。

 
『工場を壊すことを少し先延ばししに行った女がいつまでたっても戻ってこない。時間的に考えてもおそらく女は逮捕されたか、何かに巻き込まれていると考えるのが自然だ。となると今ここで誘拐しているのもばれている。』

 
というところまで湊は男の考えを読み取る。

 
『ここで男がとれる方法は2つ。

1つ目は俺をこのまま拘束してここに閉じこもる。

2つ目は男が俺を置いてここから離れる。

1つ目は割と無理ゲーに近いと思うと思うんだよな。

出入口が2つでこの広さの工場に対して1人で閉じこもるのは。

2つ目は逃げる確率は高くなるんだけど目的はもう達成できなくなるんだよな。

ただこの男の要求も抽象的でよくわからないし、どうなるか。

でも俺を連れて逃げるのは選択として最悪手だと思うんだよな。

連れて逃げるんだったら俺をある程度開放しなきゃいけないし。

でもたぶんとりあえず外の様子見に行くと思うんだけど・・・』

 

 

湊がここまで考えたところで男が湊のほうによって来た。

 

 

男は湊の髪をつかんで顔を近づける。

 
男  「ここから動くなよ!まぁ動きたくても動けないだろうけどな」

 
少し落ち着いてきたのか、頭がいかれたのか冷静な様子になった。

 
このやり取りはもちろん外の5人にも聞こえている。

 
颯  「おい亮くるぞ!」

 
亮  「あぁ、うんわかってる。」

 
亮は少し何かを考えている。

 

『あの男の顔どこかで見たことある気がするんだけど』

 

ただ、いまは考えてられる状況ではないので目の前に集中する。

 
亮  「有紗、彩羽聞こえてる?男がこっちに来たら、タイミング見て湊を助けて。なんかあったら一番に逃げて」

 

有紗 「うん」

 
彩羽 「わかってるって」
男が来ることに備えて、颯と亮はそれぞれ工場の側面に隠れる。

男がドアを開けるとまず最初に木に括り付けられた女が見えるようになっている。

そこで男がとる行動によって作戦を変えるつもりだ。

注意をひきつけて時間を稼ぐことが目的なので、やりようはいくらでもある。

 
男がドアのほうに近づいてくる。

亮は男の動きに目を集中させる。

このタイミングがとても重要になってくる。

男がドアに手をかけ、少しづつドアを開け外の様子をうかがう。

男は相手は警察だと思っているので、下手に動けない。

これがすでに中学生だとわかっていたら、男の行動が変わっていたはずだ。

男はドアの隙間から女の姿が確認できるくらいにドアを開けた。

はたして男はどのような行動をとるのか!?

  • mutsumura
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