Secret Port21~亮の憂鬱~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port21~亮の憂鬱~

あれから1週間、湊たちはいつもの中学生としての日常を送っていた。

亮  「おーい湊、そろそろ勉強しとかないと、また宿題増やされるぞ」

今はテスト3日前、このテストが終われば夏休み。

1学期最後の期末テストだ。

それでも湊は全く勉強をしていない。そもそも湊は集中力にすごくムラがある。

自分の興味のあるところがテストで出た時は平気でトップ10をとるが、興味がなかったときは普通に150位ぐらいにとどまる。

学年の人数が160人だからワースト10だ。

去年の冬休み前のテストで点数が悪かったせいで先生から冬休みの宿題を倍近くに増やされた。

毎回長期休みの宿題はぎりぎりまでやらない湊だから、結局みんなで手伝うことになる。

そんな反省もあって湊以外のSecret Portのメンバー(特に亮)は何とかして湊のテストの点数を及第点にしようとこの1週間頑張っているのだが・・・

湊  「おいおい亮、まだテスト3日前だよ。まだ大丈夫」

まぁ大部分の中学生はぎりぎりまでテスト勉強しないだろうから、湊も普通の中学生と同じと考えればそれまでなのだが。

亮  「お前の場合、それで本当にやらずに終わっちゃうんだから、少しはやれよ授業も全く聞いてないし、ノートもとっていないんだから」

湊  「聞いて驚けよ亮!今回は数学の授業を聞いてたから、連立方程式は完璧。なんだったらテストの点数勝負する?」

亮  「はぁ、数学だけじゃだめなんだけどなぁ」

亮があきれてため息をついたとき、帰りの会を終えた颯がやってきた。

颯  「お待たせ。ったく話なげーよ。みんな聞いてないんだから早く終わらせてくれればいいのに」

彩羽 「あれー?颯も今終わったところー?」

彩羽と有紗も合流する。

湊  「おーしじゃあ帰ろう」

亮  「はぁ」

亮はもう一度ため息をついた。帰路に就いた5人は話し始めた。

亮  「颯も何とか言ってやってくれよ。こいつまだ何もしてないんだぜ?」

颯  「俺もまだワーク終わってないけどな」

亮  「やり始めてはいるんだろ?こいつ全く手を付けてないんだよ」

湊  「亮、ワークは終わらせることが目的じゃなくて、きちんとできるようにすることが目的だろ?」

亮  「はぁー。もう本当にそういうところは口が達者だよな」

有紗 「湊、結局毎回手伝わされる亮の身にもなってみなよー。宿題まで手伝わされて、この前だって亮に助けてもらったんだから少しはやりなよ」

湊  「有紗までそういうこと言う?はいはい、わかりました。やりますよ。おい亮、早く帰って勉強するぞ」

颯  「結局、亮に教わるのかよ。亮可哀そうだなー」

有紗 「ふふっ」

4人に笑みがこぼれ、亮はため息をつく。亮にとって長い3日間が始まった。

  • mutsumura
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