Secret Port23~夏休みへ~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port23~夏休みへ~

夏休み前日

夏休み前最後の登校日。湊たちの学校はテストの結果と通知表がまとめて返される。

亮  「湊、どうだった?」

湊  「こんなもんかな」

そういって湊は亮に自分のテストの成績表を渡した。亮は湊のテストの点数に目を通す。

亮  「湊、この問題ってどう解い」

亮が湊に聞こうとしたその会話をさえぎるようにして颯が教室に入ってきた。

颯  「おーい湊どうだった?」

機嫌がいいのだろうか。大きい声を上げて湊に問いかける。

亮  「湊、渡していいんでしょ?」

湊がうなずく。亮は颯に湊の成績表を渡した。

颯は成績表を少しの間眺めながら、ゴクッと息をのむ。

颯  「おい、湊これって」

湊  「失敗」

颯  「5教科全部100点は取れてないけど・・・いやいや違うって。おまえ始めたの3日前だろ!むしろ高いって。それより数学あの問題で100点って」

亮も会話に加わる。

亮  「俺も聞きたいんだけど、最後の1問って高校の数学の公式使わないと解けないと思うんだけど、どうやって解いたの?」

湊  「先生が亮に向けた問題だけど、ほかの人が解けなかったら絶対文句言われるだろ?だから中学生の今までやってきた数学の知識だけでもできるだろうなって」

颯  「先生の思考を読んだんだ。まぁ確実にその文句を言いに行くやつは湊だけどな」

颯が笑いながら湊に突っ込む。そして湊は亮に問題の解き方を説明し始めた。そして説明を終えると、亮が感心した様子で

亮  「いやーその解き方は全然思いつかなかった。さすが湊だよ」

湊  「亮は積分使って解いたんでしょ?やり方はわからないけど姉ちゃんが面積は積分って言ってたから・・・」

亮  「そうだよ。かかる時間で言ったらたぶん積分したほうが早いんだけど、習ったことを使うってこと考えたら湊のやり方が正しいよ」

湊  「それにしても今回も助かったよ亮。俺をうまくコントロールしてくれて。夏休みは無事普通の量の宿題で済んだ」

亮  「何年一緒にいると思ってるんだよ。さすがに学習したよ」

颯  「よっしゃー。待ちに待った夏休みだ!」

湊  「全然依頼にこたえてないから、久しぶりにSecret Portの依頼を解決していきますか」

亮  「夏休みの宿題を先に終わらせるよ」

湊  「亮―。さすがに勘弁してくれよー」

湊はあきれたような、疲れたような笑いで亮に伝えた。

彩羽 「あれー?その感じだと湊は大丈夫だったみたいだね」

有紗 「早く帰ろ」

帰りの会を終えた女子2人は男子3人のところへ迎えに来た。5人は念願の夏休みを迎える。

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