Secret Port24~夏休み初日の朝に~ | Secret Port ~むつむらの小説~

Secret Port24~夏休み初日の朝に~

夏休み初日

ある依頼がSecret Portに舞い込んできた。それは夏休みの初日朝のことだった。

前日からおばあちゃんの家(Secret Port)に泊まっていた湊のもとに4人が訪ねてきた。

颯  「湊―、おはよー」

インターホンを押した颯は湊を呼んだ。

湊  「相変わらず朝から騒がしいな。颯は。いつも通り入ってくればいいじゃん」

自分で入れるのにわざわざピンポンしたことに寝起きで機嫌が悪い湊はムッとした様子で返事をする。

有紗 「ほらね、湊まだ寝てたでしょ」

彩羽 「だから言ったじゃん」

亮  「湊は寝起きの機嫌が悪いんだからわざわざこんなに面倒なことするなって」

颯  「なんだよ!面白そうだからってお前らも乗ってきたじゃん。それをおればっかり」

湊はインターホン越しに聞こえてくる声で自分が遊ばれていたのかと思い、さらに機嫌を悪くした。

湊  「おまえらー入ってこないんだったらカギ閉めるぞー」

湊の機嫌がシャレにならないくらい悪くなったのを感じた4人は

   「今行きまーす」

そういってこれ以上湊の機嫌を損ねないように中へ入っていった。

彩羽 「湊―どう?依頼来てる?」

彩羽は期末テストのせいで全く見ていなかったSecret Portへの依頼が来ているのかどうかを湊に確認し、湊が

湊  「んー?まだ見てない」

と寝ぼけた様子で返事をしている間に、パソコンを開いて確認していた颯が

颯  「おっ、めっちゃ来てんじゃん」

と言ったので4人は颯が見ているパソコンを覗き込むようにして1か所に集まった。

湊  「何?どんなのが来てる?」

依頼と聞いて寝ぼけがすっ飛んだのかわくわくした様子で湊は颯に問いかける。

亮  「いやーひさしぶりだなー。早く次見せろよ」

わくわくしているのは湊だけではない。

彩羽 「夏休みだし遠出もできるよね。ねぇどんなところから来てる?」

有紗 「そーだよねー。泊りでもいいんだもんねー。早く見ようよ」

畳みかけるように颯に話しかける。同時に話しかけられた颯は

颯  「あーもうお前らうるさい。俺が見てるんだから静かにしてろよ」

今度は颯の機嫌が怪しくなってきた。ただ湊の時とは違いそれでも畳みかける。

湊  「おい、颯。これ開いてみろよ。緊急って書いてあるし」

湊は昨日来たばかりの依頼を開くように颯に促す。

亮  「うん。それにしよう。ほら早く」

颯  「なんで俺の時は・・・」

颯も言いたいことはあったが、依頼を楽しみにしていることは同じだったので、いったん忘れて依頼を開いた。

依頼の全文は以下の通り。

風京市の中学生です。皆さんにお願いしたいことがあります。同じクラスの女の子に謝罪と感謝の気持ちが伝えたいです。皆さんの力を貸してください。明日の朝、六角公園で待ってます。

彩羽 「風京市ってここじゃん。もしかして同級生だったりして」

有紗 「どうする?行く?」

颯  「いや行くしかないっしょ。このタイミングで見られたのも運がいいし」

亮  「よし、いこう。ほら湊、早く着替えていくよ」

湊  「ほい来た。3秒で着替えるから待ってろ」

こうして5人は六角公園に向かった。今回の依頼が自分たちの人生に大きな影響を与える事になることを5人はまだ知らない。

次の話

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